使徒的
こちらは旧サイトです。 本体ブログを更新しています。 サイクリング・ブック ー discover Japan by bicycling ー
ひとりでときどき、作家のタイプを、
音楽のジャンルでたとえてみたりしている。
音楽に詳しくもないのに。
とにかくその中で、ロックとくればヘンリー・ミラー。
計算をどこまでしているのか知ることはできないけれど、
脈絡もなく様々なエピソードや印象が、
オゲレツな単語混じりで次々に繰り出され、
読んでいる方は、自分がどこへ連れて行かれるのか、
何を読んでいるかよくわかりもしないのに、
とてつもなく面白いのだ。
- 作者: ヘンリー・ミラー,吉行淳之介
- 出版社/メーカー: 福武書店
- 発売日: 1987/05
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そんなヘンリー・ミラーの、
いわばヘビメタのロッカーのアルバムに混じるバラードのような短編集。
訳者はなんと吉行淳之介で、この組み合わせは、僕からしたら
2大スターの共演である。
短編としてのまとまりを意識して書かれたせいなのか、
筋が明快で読みやすい。短いのはもちろん。
長編と同じく、作中に登場するミラーを軸にした話。
長編で手こずる人にはこちらから、的な入り口。
ミラーのひととなりについての話も、あとがきにあり。
吉行淳之介はヘンリー・ミラーはダダと、そのあとがきで言っている。
僕のいいかげんな「ロック」と同じことを言いたいのだろうと
勝手に解釈してい喜んでいる。
ミラーが「爆発を続けながら、自爆をしないで長生きしている秘密」が
この短編集にあるそうだ。
マイ師匠、と言いたいところが、
ミラーには、神の使いのようなところがあって……。
TSUTSTAYAレンタル半額セール。
前日借りたCDの返却予定で行ったら、
子供の強制で「ウルトラマンダイナ」を
借りてしまった。
見てしまった。
山田まりあが若くてカワイかった。
けっこうシナリオもよさげ。
メビウスよりかなりマシ。
しかし昔のウルトラマンにあった怖さは、やっぱりない。
タロウから、それは見あたらなくなったと考えている。