街の自転車屋さん(2)
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何年も昔に一度来て、客にもならなかった客を店が覚えている筈もありません。
もとより、こちらも誰がケンモホロロ氏だったのかさえ覚えていません。
ペダルを外して欲しい来意を告げると、
店員はやたらでかいこん棒のようなレンチを持ち出してきました。
それでもって、数回体重をかけるとペダルのネジ部分がようやくゆるみました。
家でさんざん苦心しましたが、このパワーが入り用である程とはわかりませんでした。
料金を聞くと、
「ああ、いいですよ」
「え、いいんですか」
ありがたく、無料サービスを受けることにしました。
「換えのペダルは付けますか」
僕は恐縮して、大丈夫です家にありますから、と言って帰りました。
ポケットに換えのペダルを入れたまま。
「宿敵」くらいに思っていた相手の思わぬ対応を受け、
後ろめたい気持ちがあったわけです。
いくつかの自転車屋での購入や自分の自転車歴でわかってきた中では、
店員さんのケンモホロロ対応は、至極まっとうなものと言えます。