バックステージ オブ サイクリング・ブック

サイト「サイクリング・ブック」を作っていく上での諸事雑感などを書いていきます

ジョナサンでは関西では

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サイクリング・ブック ー discover Japan by bicycling ー

高校の頃、「読書の時間」というコマが、不意に現れた。
教室に配られた本から適当なものを選び、読むという時間である。
偏差値の低い学校なりに考えたのだろうが、
その教育的指導が気に入らなくて、
(人の差し出す本を読むほど落ちぶれちゃいねえヨと)
これ幸いと自分の持っている本を読む時間とした。
一応、教室にやってきた本棚から、適当な本を選ぶことはしたが。
トンガッテ見せていたわけだ。
そういう授業時間を何コマか持った中、
偶然手にした五木寛之の本は面白く読めた。
ファンにはならなかったけれど。


かもめのジョナサン (新潮文庫 ハ 9-1)

かもめのジョナサン (新潮文庫 ハ 9-1)


その五木寛之の訳。
タイトルだけは、かなり有名なのではないだろうか。
「星の王子様」と並んで、なぜか手にしにくかった双璧。
読んだ瞬間の吸引力はものすごい。
リチャード・バックは飛行機好きで、
自身飛行家であったような記憶がある。
かもめに託した飛行への情熱は、
読者を引きずりこむ迫力ある文章となって結実している。


しかしこの吸引力は、僕からしたらくせ者である。
宗教がかっているというか、学校的というか。
より高いものを目指して努力し続ける、というところが、
危うさを感じさせる。
読む人のことを気遣ってしまう。
ガンバッテしまう人たちは、影響を受けることだろう。
五木寛之のあとがきには、ブラッドベリ
「読む者がそれぞれに神秘的原理を読み取ることができる偉大なロールシャハテスト」
と語った、とある。
その言葉もどう取るか。


僕は「イリュージョン」を手にして、
途中で挫折している。


イリュージョン―悩める救世主の不思議な体験

イリュージョン―悩める救世主の不思議な体験


くやしまぎれに、
「ジョナサン(ファミリーレストラン)は、関西ではジョナはんになる」
というジョークを作って女の子を笑わせ、溜飲を下げたのだった。
こういう人間は、
たぶんリチャード・バックについていくことはできない。