腐卵臭の過負荷
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ヘンな小説。
ずっと何か悪いことがいつ起きるのだろうと危惧しながら、
最後まで読み終わってから、
初めてホッとしたことを覚えている。
僕は「城」で挫折している。
そのときにも同じ恐怖を持ちながら読んでいたのだ。
カフカを読むときには、いつもその用心が喚起される。
(そんなに数こなしているわけではないけど)
- 作者: フランツ・カフカ,中井正文
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1972/01/30
- メディア: 文庫
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だいたいカフカを読むときには、抽象画を見ている気分になるのだが、
そのカフカ作品の中では珍しく、
筋がはっきりとしていて、そして明るく善良な主人公、
とくれば、どんな陥穽があるのだろうと逆に身構えさせられてしまう。
どんでん返しで読者をあっと言わせるような作家ではないのはわかっているのに。
出てくる人物や行動が、やっぱり皆どことなくおかしい。
いかにもカフカらしい。
今見たら、あとがき文中に、
作品中にはチャップリン映画の要素が見えることを
親友のマックス・ブロートが指摘しているとある。
実は、この本のラストシーンは僕にはひどく印象的で、
「チャップリン自伝」の最後といつもごっちゃになるのだ。
カフカのこの変わった本の背表紙を本棚に見かける度に。
ずっとアメリカつながりでそれが起きるとおもっていたのだが。
このあとがきを読んでそのごちゃまぜが起こったのか、
自然にその連想をしていたのか、
わからなくなってしまった。
カフカはやっぱり油断できない。
NHKのスペインvsアルゼンチン代表戦を見る。
解説の原博実は、メッシとアグエロについて、
僕と同じ見方をしていた。嬉し。
メッシには、運動量が少ない、来たらやるという感じ、という表現。
そしてアグエロ登場。
最近のアルゼンチンの若手はなぜチビばかりなんだろう。
タイプ的に好きなんだけど。
裏番組ではセルティックvsマンチェスター。
それと009-1。