拘泥
こちらは旧サイトです。 本体ブログを更新しています。 サイクリング・ブック ー discover Japan by bicycling ー
カイシャで、ブレストってのやーたわけだ、今日。
それはいいんだが。
アメリカ人のクルマ扱いのひどさは、って話になった。
それを聞く僕は、大学時の、サークルのボックスに座る僕に戻っていた。
となりのボックスの男子学生の声が語っている。
「アメリカのクルマのバンパーは日本の車のバンパーとは違うからね」
「思想が違うんだよね」
僕は猛然と腹をたて、
数日間、顔を合わせる親しい友人には片端から
このなんでもないエピソード未満エピソードを話し、
「何が思想だ。思想なんか一切関係ねーよ」と
吐き捨てていた、
というエピソードとなっている。
「思想が違うんだよね」男の話を聞いていたのが、
おそらく女子学生であったとか、
男の話し方だとか、
「思想」という単語そのものとか、
いろいろ着火点はあったのだ。
僕も大人になった。
とはいえ、怒りにくくなった。というわけでもなし。
怒るポイントが昔とは違うだろう。
小爆発を頻発するようになったかもしれない。
不発であり、いつか大爆発があるのかもしれない。
導火線がわかりにくくなったかもしれない。
導火線は腐ってしまったかもしれない。
今、僕は、何もわからないでいるのが僕なのだ、
というひどく憂鬱な低空飛行を延々続けているのだ。
大殺界まだまだ続く。