英雄について
こちらは旧サイトです。 本体ブログを更新しています。 サイクリング・ブック ー discover Japan by bicycling ー
著者の講義に行き……そこねたことがある。
大学時代に。
県内有数のアホー高校出であることは何度か書いた。
受験ガンバって1.5流(2流?)大学にはいったものの、
逆に一流になれなかったコンプレックスは強まったかもしれない。
そんな大学時代、兄の出身校でもある一流大学、
同時に著者の出身校である大学で、著者の講座が持たれることになった。
他校からも参加可能であり、
その告知を僕は自分の大学の掲示板で見た。
田舎のダメ高校生の延長で大学生活を過ごしていた僕は、
毎日のようにこの掲示板の前に立ち、考えあぐね、そして、
この講座への参加を見送ったのだった。
複数のコンプレックスから。
ああ青春だなあ。
- 作者: 大島直政
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1984/05
- メディア: 単行本
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高二の時に読んで、えらく感銘を受けた。
今読んでも、それは変わらない。
共和国トルコの英雄、ケマル・アタチュルクの姿と業績を、
歴史的背景の中で浮き彫りにしている。
こんなに先進的かつ知性的で、
筋が通った革命を成し遂げた近代的指導者は、
世界に二人といないだろう。
勇敢な軍人としても尊敬を受けていたというオマケつき。
その活躍の記述部分は、近代史らしくないちょっと英雄譚のテイストがあり、
けっこうエキサイトして読むことができるのだ。
近代になると味気なくなる世界史の勉強を見直させてくれ、
政治史もツマラナイ一辺倒ではないことを気づかせてくれた本。
変なコンプレックスだか引っ込み思案に打ち勝ち、
講義を聴いてみたかったと今も思うけど、
まあそういうダメな自分も自分だ。
今ではそういう開き直りだけはできる大人になった。
この傾倒は、後に、
中国史一辺倒の東洋史専攻の学生の中、
オスマン・トルコの建築家シナンの卒論を提出して、
教授を困らせる結果を生んだ。
安彦良和の「クルドの星」も買って揃えたもんだ。
午前中のヤボ用で半休。
大塚駅近くで、
「広岡医院」を見つけた。
いしいひさいちネタ。
午後は渋谷に早くついたので、文教堂に初見参。
文庫一冊購入。いつもの、臭いつけ、ってやつ。
W-ZERO3[es]キャンペーン開始。
http://www.willcom-inc.com/ja/lineup/ws/007sh/cp/index.html
んー。
WS003SH系の後継機はまだまだ、ってことかな。