ドットブロット

本来、読書ブログ。本をフィルター替わりに、日々のよしなしごとを考えます。

英雄について

こちらは旧サイトです。
本体ブログを更新しています。
サイクリング・ブック ー discover Japan by bicycling ー

著者の講義に行き……そこねたことがある。
大学時代に。
県内有数のアホー高校出であることは何度か書いた。
受験ガンバって1.5流(2流?)大学にはいったものの、
逆に一流になれなかったコンプレックスは強まったかもしれない。


そんな大学時代、兄の出身校でもある一流大学、
同時に著者の出身校である大学で、著者の講座が持たれることになった。
他校からも参加可能であり、
その告知を僕は自分の大学の掲示板で見た。
田舎のダメ高校生の延長で大学生活を過ごしていた僕は、
毎日のようにこの掲示板の前に立ち、考えあぐね、そして、
この講座への参加を見送ったのだった。
複数のコンプレックスから。
ああ青春だなあ。


ケマル・パシャ伝 (新潮選書)

ケマル・パシャ伝 (新潮選書)


高二の時に読んで、えらく感銘を受けた。
今読んでも、それは変わらない。
共和国トルコの英雄、ケマル・アタチュルクの姿と業績を、
歴史的背景の中で浮き彫りにしている。
こんなに先進的かつ知性的で、
筋が通った革命を成し遂げた近代的指導者は、
世界に二人といないだろう。
勇敢な軍人としても尊敬を受けていたというオマケつき。
その活躍の記述部分は、近代史らしくないちょっと英雄譚のテイストがあり、
けっこうエキサイトして読むことができるのだ。


近代になると味気なくなる世界史の勉強を見直させてくれ、
政治史もツマラナイ一辺倒ではないことを気づかせてくれた本。
変なコンプレックスだか引っ込み思案に打ち勝ち、
講義を聴いてみたかったと今も思うけど、
まあそういうダメな自分も自分だ。
今ではそういう開き直りだけはできる大人になった。


この傾倒は、後に、
国史一辺倒の東洋史専攻の学生の中、
オスマン・トルコの建築家シナンの卒論を提出して、
教授を困らせる結果を生んだ。
安彦良和の「クルドの星」も買って揃えたもんだ。



午前中のヤボ用で半休。
大塚駅近くで、
「広岡医院」を見つけた。
いしいひさいちネタ。
午後は渋谷に早くついたので、文教堂に初見参。
文庫一冊購入。いつもの、臭いつけ、ってやつ。



W-ZERO3[es]キャンペーン開始。
http://www.willcom-inc.com/ja/lineup/ws/007sh/cp/index.html
んー。
WS003SH系の後継機はまだまだ、ってことかな。