バックステージ オブ サイクリング・ブック

サイト「サイクリング・ブック」を作っていく上での諸事雑感などを書いていきます

下戸に与うる書

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サイクリング・ブック ー discover Japan by bicycling ー

酒が呑めない人は人生を半分しか生きていない。
そういう言葉がある。
ごもっとも、下戸エリートの僕には、自覚がある。
体質なのだから、いかんともしがたい。
半分の人生を大切に生きる……つもりはない。
欠陥品みたいなもんだと、なげやりになっていることは否定できない。
人生の途中から加わったこの新たな劣等感は、思春期のそれと比べ、
徐々に解消・昇華されることなく、リアルな生きにくさとして圧迫感を増している。
酩酊よりも覚醒が好きなのには違いないが、
困らないということではない。


酒飲みの話を読むことは苦手ではない。
憧れもあるのかもしれない。


くそったれ!少年時代 (河出文庫)

くそったれ!少年時代 (河出文庫)


野球の本質とは何か。
それは、大男が目に止まらぬほどのスピードボールを投げ、
大男がそれを空の彼方に打ち返すことだと言う。
(言葉はちょっと違うが、そんな意味だった)
ブコウスキーの文章にも、そんなところがある。
本文中に、野球についてのエピソードもある。
ストーリー性はない。
老人になってからの本を先に読んでいるが、
ヒネクレの始まりとして興味深い。
少年時代から、親、友人、同級生はては見知らぬ人間から、
からまれたエピソードが延々続く。
彼自身の生命力が、他人(アメリカ人)の反感を招かざるを得ないかの印象。
そして下ネタに近い女の話。
そのぶっきらぼうな文章が何故か味わい深いという、ならではのブコウスキー節。
無頼だ。


どこかの画家が言っていた。
小便をかけられ続けた壁のしみが美しい、と。
その表現を借りて言えば、ブコウスキーの壁には、
小便に血も混じり、雲古もゲロも精液もなんでもあり。
この本を読むと、この世には大事なことは、一つだけいうことに気づいてしまうのだ。
その名は女性器。


本文中にあった俗称は、僕には書けない。
劣等感の裏返しさえ人並みはずれたエネルギーの、
ブコウスキーみたいな酒豪には及びもつかない、酔っぱらえない男の限界。


休日の吉祥寺を、ひとり買い物に。
デパートのおもちゃ屋では、昔見たLEGOでできた車が、
パーツの凹凸にゴミがたまり、すっかり黒ずんで、
ひとまわりもふたまわりも小さく見えた。
結局何も買えず、
井の頭公園で、カポーティを読んでみた。
日が短くなって、すぐに打ち切り。
やっぱ僕はアマゾンでショッピングするくらいが適当であるらしい。