バックステージ オブ サイクリング・ブック

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秘密基地

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サイクリング・ブック ー discover Japan by bicycling ー

前日からのリベンジ。


幼稚園生から小学校にかけて、近所の子供仲間では、
僕の兄とその同級生あたりがリーダー格になって、
秘密基地への取り組みが盛んであった。
どこからか集めてきた材木や廃物で基地を作り、
いざ基地に全員を収容したところで
ヤワな作りの基地が倒壊するなどが主な楽しみであったらしい。


同時代には、007やヒーローものでも秘密基地はつきものであった。
怪人二十面相」も少年の願望に応え、
明智に捕まり、刑務所から逃げ出すというサイクルを忠実に繰り返しつつ、
そのたびに秘密基地を作り上げた。
そういった基地の中では、「奇面城」が基地の中では記憶に残っている。
ルブランの「奇岩城」からきているのだろう。
「海底の魔術師」などのおぼろげな記憶では、
海底基地なども作っていた筈なのだが、
子供の頭には、想像を刺激するには縁遠かったのかもしれない。


奇面城の秘密 (少年探偵)

奇面城の秘密 (少年探偵)


最近10年では、アニメを始めとする子供向けコンテンツでは、
ファンタジーなど別世界ものが多かった。
例えばクレイアニメというのがあるが、
その可塑性はどんな形状でも容易であって、それ故に工夫の余地がない。
どんなによくできた作品でも、何か退屈な感じがする。
ファンタジー作品のほとんどに似た感想を抱くことから逃れられない。
隣の空き家の地下に、盗賊や洞窟などを想像せず、
異世界での冒険を夢見ることは、
想像力であるのか現実逃避かが判然としない。


江戸川乱歩作品では、漢字がもたらす恐怖も味わってほしい。
おどろおどろしい描写は江戸川乱歩の真骨頂で、
それが逆に本格ミステリーの場合になると、
ストレートな展開の邪魔をしている気がしないでもないのだが、
少年向けの二十面相シリーズは、昭和の雰囲気漂う恐怖のほどよい味付けと言えるだろう。
いまひとつ想像力を喚起しない、
外国ミステリーの味わいのない恐怖よりは子供におすすめ。
なによりルビがふってある。


あとは、やっぱりイラストはもうちょっとなんとかならないか。
誰がターゲットなんだ。
きょうびの子供がこんなイラストで喜ぶと思っているのか。
おっさんの収集癖も刺激されんぞ。