バックステージ オブ サイクリング・ブック

サイト「サイクリング・ブック」を作っていく上での諸事雑感などを書いていきます

トゥーサンの文庫待ち

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サイクリング・ブック ー discover Japan by bicycling ー

ハードカバーが苦手である。(たぶん、前にも書いている)
素晴らしい装丁に感心するほどの本であっても。
持って歩けないし、寝て読むにも不向きだ。
角が体に当たると痛い。
出版社が余計に金をふんだくる手段にしか思えない。
(事実、そういう側面があるらしい)


本屋に行っても、寄る書棚は文庫本の棚である。
世界を狭める。非常によろしくない。
ハードカバーの棚を巡ることを心がける。
読みたい本を見つけても、うざったい厚いカバーに手がでない。
どうせ買っても読むことはない。
ストレスが溜まる。非常によろしくない。


じっと、文庫化を待っている本がある。
トゥーサンの本がそれである。
文庫になった最初は、「浴室」だろうか。
「ムッシュー」、「カメラ」、「ためらい」。
そのあとの単行本が、文庫にならない。
ずっとならないから、たぶんこの先もならないのだろう。
そう思いながら、意地になって待っている。


ムッシュー

ムッシュー


「ムッシュー」は、事件らしい事件は起こらない。
フラれたフィアンセの家に居候していたり、
隣人の翻訳を手伝わされて文句も言えないムッシューは、
実は大会社の営業課長だったりする。
そんな人をくったムッシューの日常、さりげない物思いなどが、
平明な文章でつづられている。
5分程度のポップミュージックにもメッセージを求める人には、
この面白さはわからないだろう。
静かにおいしいものをゆっくり食べるように、
この本は読んでもらいたいものだ。


「ムッシュー」は、映画になっている筈だ。
本で読んだのも、そもそも映画がきっかけであったことを思い出した。
題名がわからず、「ムッシュー」でアマゾンでさがしてみても、
かまやつひろし」が出てきて困る。
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD16496/index.html
トゥーサン自身の監督とは知らなかった。
この映画の中には、ジャック・タチ
「ぼくの伯父さん」の格好で駅のホームに登場する。
ひどく感激したものである。
他に監督したスケートの映画を目撃したこともある。


くだくだしくハードカバーについて書いたが、
「ムッシュー」の装丁は、とてもオシャレ。



苦手とする飲み会に出てるうち、
日本シリーズはあっさりと終わってしまった。
中日ファンの知人が観戦していた筈で、気の毒でもあるが、
優勝の瞬間と新庄のラスト・ゲームを見ることができたのだ。
僕は今になって、それをとてもうらやましいことだ思っている。
ナマ新庄、シーズン中に見ておくべきだった。