好きよキャプテン
こちらは旧サイトです。 本体ブログを更新しています。 サイクリング・ブック ー discover Japan by bicycling ー
僕は転勤族の息子だった。
思い出は、その背景の土地によって年代を特定できることになっている。
その年代特定法によれば、小学校3年生である。
キャプテンを見たのは。
キャプテンといえば谷口君。ハーロック。川淵氏。アメリカ。
しかし語りたいのは、カーティス・ニュートンことキャプテン・フューチャーである。
恐怖の宇宙帝王/暗黒星大接近! <キャプテン・フューチャー全集1> (創元SF文庫)
- 作者: エドモンド・ハミルトン,鶴田謙二,野田昌宏
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2004/08/24
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NHKのアニメで「キャプテン・フューチャー」をやっていたのである。
天才科学者にして冒険家のキャプテン・フューチャー。
ロボットのグラッグ。アンドロイドのオットー。
脳だけのサイモン教授。そしてコメット号。
オープニングとエンディングは今でも唄える。
中学生の頃に、高千穂遙「クラッシャージョウ」シリーズを集めていたのも、
今思えば、それが下敷きになっていたのだ。
どちらも「スペース・オペラ」と銘打たれている。
ついでに確かめてみたら、「クラッシャージョウ」シリーズも10までいってる。
(なんか評判よくなさそうだが)
ダイロンの聖少女 クラッシャージョウ(10) (ソノラマ文庫)
- 作者: 高千穂遙,安彦良和
- 出版社/メーカー: 朝日ソノラマ
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中学生の頃はこのシリーズは6か7で、故に自分の小遣いで集めてしまったものだった。
引っ越しのお陰で、我がコレクションは散逸してしまったけれど。
昔勤めていた会社に、元アニメーターというオタクな女性がいた。
彼女に訊ねたことがある。
「ニルスの不思議な旅」「太陽の子エステバン」はDVDで見かけるのに、
「キャプテン・フューチャー」はなぜ再放送も何もないのかと。
彼女が大得意になって解説してくれたことには、
当時のNHKはコンテンツの価値に対する意識が低く(無理もないが)、
保存管理の労を惜しんで、フィルムを廃棄したとのこと。
それがほんとかどうかは知らないが、
僕がNHKに真剣な怒りを覚えたのは本当である。
アニメでは、サルガッソーからの脱出のエピソードを覚えている。
僕はこれを、主人公がブラック・ホールから脱出したと思いこんでいて、
全集1の『暗黒星大接近!』 でそのエピソードに遭遇して喜んだものの、
サルガッソーであったことに夢が壊れたような、
誠にリフジンな怒りを覚えたのであった。
このような低レベルの読者を含め、根強いファンは多い。
SFのイラストも楽しい。
そのへんもまたクラッシャージョウの安彦良和的な楽しさがある。
全集は一冊500ページの2話入り、11冊。
http://www.tsogen.co.jp/wadai/0402_00.html
最近、文庫のカバーデザインが凝っている、と思う。
ドストエフスキーなぞも、これで売れたら新潮文庫とかどうするんだろう。
- 作者: ドストエフスキー,亀山郁夫
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出版社も必死だ。